名張市滝之原で行っている、自然栽培で農業をはじめよう講座。
年内最後の回です。
今回は、各野菜の収穫から開始。
霜が降りたのか、葉っぱは枯れていましたが、土の中のジャガイモはちゃんと育っていましたよ。
ごろごろ出てきました。
ちょっと、水の多い土だったので心配していましたが、そこそこは収穫できてよかったです。
一安心。
ジャガイモは、親芋から芽が出て地上部に芽を出します。
その間に、根っこの変形版として芋がつきます。なので、親芋の植え方や土寄せのタイミングによって、お芋さんのつき方も変わります。手作業の場合は、どこについているのかを想像しながら、掘り起こしてゆきます。
ジャガイモの収穫後は、それぞれの畝で育ってる野菜の収穫です。
主には、大根とカブ。
謎の赤い大根・・・。白の種から育ちました。
前回の記事にも書きましたが、場所によっての差が明らかで、豊作のところもあれば、不作のところもあり。 場所によっての土の状況がもろ出ている結果でした。
今回の土では、ほうれん草や、春菊など、葉物系はやはりちょっと難しかったですねー。
去年も行ったんですが、自然界で育った野菜と人工的な環境下で育った野菜の違いで、わかりやすいのが養分の値です。今回計った、硝酸態窒素もその一つ。これは、わかりやすく言うと、植物が溜め込んでいる養分の量です。
これは、高ければ高いほど、植物は育ちやすいですが、病気が発生したり、虫に食われたりします。また、海外では健康被害もあると考えられているそうです。
東京に幾つか出店されているみたいなんですが、福島屋さんでは、硝酸態窒素の値が値札に表示されていました。
右上の赤文字ですね。180ppm。名古屋に住んでいますが、ここら辺ではあまり見たことがありません。さすが東京だなーと、ちょっと感心していました。
で、今回の講座で育てた野菜と、某スーパーで購入した野菜、それぞれの値も計ってみました。
150ppm。自然栽培のカブの葉っぱ。
4,700ppm。某スーパーで売られていた、愛知県産のかぶの葉っぱ。
その他のデータ一覧。
カブの葉
自然1:150ppm
自然2:260ppm
スーパー1:4,700ppm
スーパー2:1,200ppm
大根の葉
自然:420ppm
ニンジンの葉
自然:1800ppm
間違えて欲しく無いのが、だからスーパーの野菜はダメなんです!なんて、言いませんし、思っていません。 多くの人が、飢えないだけの量の確保は、並々ならぬ努力の賜物だと思うので。
同じカブでも、育てる栽培方法によって、値が大きく違います。
今回、計測した中では150〜4,700という大きな幅で確認できました。
僕的には、これは、あくまでひとつのデータとして捉えてもらえれば、十分です。
専門家でもないので、確かな裏打ちされた知識があるわけでもないので。
僕は自然循環で育った野菜の方が、本能的には美味しいと感じます。
自身の経験から、選択したことなので、自分も納得していますし、気持ちも充実しています。
ま、機会があれば、ぜひ一度食べてみてください。さすがに、なかなか出回っていませんが。
(スーパーにはまず無いです。)
今回は、そんな内容でした。
お疲れ様でした!